豊里ガーデン

 

こんばんは、マッキ―です。

またブログを書かせて頂きます。

先月、兄の居る東京に行って来ました。

とてもリフレッシュ出来ました。

東京は華やかで、明るくて、本当に何事もなかったかの様な・・・

でも、それがただただ嬉しかった・・・

兄は正午に仕事に出かけて、朝方5時に家に帰ってきます。

一人で不安もありましたが、でも、私が欲しかった｢自分の時間｣をゆっくり過ごせました。

でも。。。地元の気仙沼にいるより東京にいた時の方が沢山泣きました・・・

街を歩けば、街角で呼びかけている義捐金・・・

コンビニにも、小さな商店でも、｢頑張れ！東日本｣の文字が・・・・

募金箱に一つ一つ頭を下げたいくらい・・・募金箱を見るたびに・・・涙が出てきました。

 

私が東京に出発する午前中に、私の家の解体工事が始まりました。

解体される前に、市の役員の方がお父さんに連絡をくれました。

何か取り出せるものがあったら、取って下さいね。と・・・・

 

でも、津波で破壊された我が家に、残っているものなどありません・・・

ただ。。。私の家の周りから、沢山の方の遺体が発見されたそうです。

家族の元に無事帰れたんだな・・・・って、、、、

 

何も無くなってしまった家を見て、お父さんは解体を進めて下さいと話した時、

足元を見たら、

お父さんが・・・私達家族が一番探していたものが見つかりました・・・・

 

おばあちゃんの位牌がお父さんの足元にあったそうです・・・・

 

家も無くなってしまって、何もないはずなのに・・・・

お父さんが走って来て、涙声で私に言いました。

 

｢母ちゃん（おばあちゃん）連れて帰って来たよ！！！！！｣って・・・

嬉しくて嬉しくて、飛び跳ねて喜びました！！！

 

今、おばあちゃんの位牌は、お父さんの妹のお宅にお世話になってます♪

 

そんな僅かな東京での期間。。。

友達から連絡がありました。。。

｢マッキ―が東京にいる間にどうしても送りたいものがある！｣と・・・・

兄の住所を伝えて・・・2日後・・・・

友達から封書が届きました。

折りたたみの色紙・・・・。

何だろう？と開けた時・・・・・・・

私は今迄にない位、大声で泣きました・・・・

 

その色紙には｢がんばれ！マッキ―｣のメッセージが・・・・・

 

それは、私が大好きな大好きな福岡ソフトバンクホークスの柴原選手からの

私へのメッセージでした・・・

お友達が。。。柴原選手に直接、書いて頂いたものだと。。。

本当にありがとう・・・・

大事に大事に抱きかかえて気仙沼に持って来ました☆

 

東京から帰ってきた翌日。

社長が気仙沼で合同葬儀があるからと、お寺に祭壇のお花を運ぶ手伝いに行きました。

 

合同葬儀のあったお寺の地区は、海に囲まれている場所で、

お寺も本堂の一部だけ残して、街の何もかも無くなっていました。。。

ここの小さな地区だけで、２８０人の住民が亡くなりました。

本堂に入って・・・・社長と私は言葉を失いました。。。

 

そこには５０人以上の方の骨壺が並んでいました。

 

言葉では言い表す事が出来ない悲しみでした・・・

私は手を合わすことしかできなかった・・・・

 

翌日から、本社の豊里町へ行く事になり、

避難所を出る朝に、私は初めて家族の前で泣きました。

 

｢仕事に行きたくないよ・・・もう、葬儀会場に行きたくないよ・・・｣って。

 

沢山の方の死に、私は耐えられなくなりました。。。

前日言った合同葬儀に。。。いつもうちのお店に週に5回は通ってくれていた

お花が大好きな奥様の遺影がありました・・・

 

もう、人の死は見たくない。。。辛いよ。。。怖いよ・・・と、

メソメソ泣いている私に、お父さんが言いました。

 

｢マッキ―ちゃんは、本当に良い仕事をしているよね。

誕生日に花束を作ったり、結婚式のお花も作ったり・・・

でも、今回、こんな震災があって、沢山の人が亡くなった。

その中で、マッキ―ちゃんは震災で亡くなった方のお見送りをしている。

キレイな花を生けて、お見送りして。。。

お仏さんは、喜んでいると思うよ。

情けないけど、俺は花を生けられない。

でも、マッキ―ちゃんは出来る。

だから、みんなの分もマッキ―ちゃんがお見送りして来てあげて。｣と

私の肩を叩いてくれました。

 

本当に情けない事に、私はそんな事も考えた事なかった。

私、頑張るからね。またすぐ帰ってくるからね！

と、避難所を出て来ました。

 

そして今日のお昼、

お母さんから電話が来ました！

 

｢マッキ―！！！！仮設住宅当選したよ！！！！！｣って・・・

嬉しくて。。。嬉しくて。。。本当に涙が出そうでした。

 

まだまだ仮設住宅に入れないで待機している家族が

何千世帯といる中、

今回一番最初に完成した｢１０８棟｣の仮設住宅に当選したんです！

 

嬉しい半面、まだまだ私達以上に仮設住宅を必要としている家族がいるんじゃないか・・・

そう思うと申し訳ないけど。。。

 

お父さんは、｢（天国の）おばあちゃんに毎日手を合わせてね｣って。

小さな事が物凄く嬉しくて、沢山の人が愛おしいと感じる。。。

 

悲しい事が多過ぎた今回の震災。

でも、これが残された私達の第二の人生だって。。。

これから頑張っていきたいと思います。

 

 

（店員ﾌﾞﾙｰ☆マッキ―）

この記事のコメントは受け付けていません。